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打点調整

石器づくりの基本は、割れ円錐の理解だと思っているが、 その作業の基本は、打点調整だと思っている。 打点とは、割れ円錐の頂点のことで、水平面上の一点を言う。 結果、打点調整とは平面または突点をつくる作業のことで、 打点または打面加工と言った方が良いかもしれない。 素材側に点が用意できれば、ハンマー側は面でも良く、 また、素材側が面だとすれば、ハンマー側は点でなければならない。...

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所山工房

所山工房の物置増築工事完了。 残りものの材料を使って物置増築、 残念ながら、入口の扉の材料が足りなかった。 仕方がないので、入口はシートでカーテン方式、 雨が当たらぬように、下屋をつけた。 残すはツリーハウス、立木4本に角材を渡し、 出来るだけ高い位置にテラス。 そこへ、ドーム型テントを張ってツリーハウス。 簡単、シンプルなツリーハウス、 昇り降りは、少し難しくして縄梯子を予定。...

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手のひら系

どうやらレクチャーどおり、石器づくりが行われたようだ。 先週の子ども達の原始人体験、メニューのひとつに石器づくり、 黒曜石と石のハンマーを現地で採取、調理用のナイフをつくる。 事前に、引率者に石器づくりをレクチャー、 かなり付け焼き刃的指導になるかもしれないが、 叩いて割って、欠片ができれば良しとする。 報告の写真を見る限り、事故防止も万全、 それなりにナイフもどきは出来たようだ。...

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所山

久しぶりに所山を覗いてくる。 今となっては、みどりの森の裏山、 境界近くまで林道がきているが、清水の沢林道の、 どの枝道なのか分からないので、 入口側から確かめてみることに。 所山では、随分と事業が行われていた。 林道には砂利が敷かれ、山土場が幾つもあった。 相変わらず路面、法面は黒曜石の転礫だらけ、 それでも、初めて通る人は気づかないだろう。 みどりの森は、所山山頂から南西へ約1km、...

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バターナイフ

最近、また木でバターナイフをつくりだした。 果物ナイフもそうだが、市販のバターナイフには、 デザインが良くて使い易いものは、ほんの僅か。 食器や料理にこだわる人も、 バターナイフや果物ナイフには関心がないらしい。 これまで自作した木のバターナイフは50本以上、 このほか買い集めたものが20本以上、一端のコレクター。 今年から始めた木工の手伝いの合間に、 昔取った杵柄でバターナイフづくり。...

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石器の名称

以前から気になっている石器の名称、 その一つに尖頭器、尖った頭の石器ということだと思うが、 頭にしては、尖り過ぎではないだろうか。 素直に木の葉形とか柳葉形石器ではだめなのだろうか。 ついでに、形でなく機能で呼ぶ石器もあるが、 例えば掻器、彫器、削器等々、 これら石器を使っていたところを、見たとでも言うのだろうか。 石器を機能で呼ぶことは、いかがなものか。...

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間接打法

巷の石器づくりに、間接打法はほとんど登場しないが、 大昔は、大型の石器づくり活用されていたに違いない。 間接打法の利点は、パンチの使用により、 初めから打点と打撃角が確保できること。 割れの基本要素である打点について、 初めから原石側とハンマー側が接しているので、 また、初めから打撃の角度が決まっているので打撃がぶれることはない。 経験上言えることは、この時パンチを叩く力は、...

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打撃

例え割れ円錐の原理を理解したとしても、 実際に何処をどう叩けばどう割れるのかは経験則。 ここが石器づくりの難しいところ。 石器づくりの三要素は、打点と打撃角と打撃圧。 特に難しいのは打撃圧、つまり打撃の力加減。 剥片の大きさは、打撃圧に比例すると思っているが、 その圧力が、ハンマーの材質により変動する。 ただ、割れ円錐の頂角は決まっているので、 打撃圧が直接影響するのは、主に外周斜面の長さ、...

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遺物包含地

町内には埋蔵文化財包蔵地が100ヶ所近くある。 人口約3300人、世帯数約1500世帯、 こんな小さな山村に100ヶ近くの遺跡と遺物包含地。 でも、あくまで登録が済んでいるものだけで、 届出のないものも相当あるに違いない。 なんたって黒曜石の原産地、その山裾と流域が生活圏 どこから遺物が出てきてもおかしくはない。 開拓当初の頃、どこの畑も黒曜石の破片に悩まされていたという。...

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新産地

普段の年は、お盆が過ぎると夏は終わり、 なのに今年は、お盆が過ぎても真夏日、 でも誰も異常気象とか温暖化とか言わない。 今年は例年になく、クモやマイマイガが目につく、 窓辺はクモの巣だらけ、道は枯れ葉に様にガの死骸。 そう言えば、この夏に町内の黒曜石新産地を確認するはずだった。 採取の黒曜石は手元にある。 後は産出状況と供給源を確かめるだけ。 数年前、この新産地らしき沢の最下流の常呂川合流地点で...

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石器づくり

自分にしてみれば、ものすごいペースダウン、 石器づくり、最近は全く手が動いていない。 その訳は、所山工房の整備に忙しいから。 それともう一つ、自宅裏の工房の床が抜けそうだから。 所山は、ツリーハウスが出来れば一段落と決めているが、 これは、木と木の間に渡す角材の運搬次第。 難問は工房の床、床を直すには中の荷物を外に 出さなければならない、これが大ごと。...

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考古学実習

札幌学院大学と札幌国際大学の考古学実習が町内で行われる。 札幌学院大学による町内所山遺跡の調査は、 現在も進められているが、今月5日からは札幌国際大学と共同で 勝山2遺跡で考古学実習が行われる。 勝山2遺跡は、町内、勝山神社の境内にあり、 本殿周辺には、今でも黒曜石の欠片が露出している。 実習期間は1週間だが、宿舎は、 今年廃校になった小学校が予定されている。...

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木のナイフ

小枝でポケットナイフをつくる。 径約10mm、長さ約60mmのシラカバの枝を、 縦に3枚に切り、中の1枚でブレードとストッパー。 ブレードの元にピンを打ち、3枚を元に戻して完成。 見た目ただのシラカバの小枝、 実は木のポケットナイフ、折り畳式がミソ。 今回は、シラカバだったけれど、 皮のきれいなサクラの方が良いかもしれない。 どうせだったら、いろんな樹種があった方が面白い。...

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虫干し

500本を超える保管中の石のナイフ、 そのハンドルの多くは流木。 いつもは夏の陽で虫干し、防虫、防カビに備えるが、 この夏は、冬に保管箱に入れた防虫、防カビ剤で乗り切る。 防虫、防カビは、流木の乾燥で凌いでいたが、 敢えて塗装を避けていたため、吸湿によりカビが発生していた。 ただ、カビによる変色等も、 それなりに華飾と割り切るつもりだったが、 一冬、一夏では中途半端な色合い。...

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発掘

勝山2遺跡の発掘現場を覗いてきた。 台風の影響で当初の予定が狂って、 もしかして、途中で切り上げることになるのかもしれない。 さすが住宅地近くの発掘現場、 付近住民の見学が絶えないようだ。 現場付近一帯は、今でも表面採取が可能なところ、 試掘の場所については、釈迦に説法する住民もいるそうだ。 遺物がすでに数点出土していたが、 その発掘作業に使われていた移植べらがすごかった。...

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石器づくりレクチャー

発掘実習中の学生を相手に石器づくりレクチャー。 ここしばらく中断していた石器づくり、 あわてて、まずは頭の整理を兼ねてレジュメをつくる。 教えることは学ぶこと、とは良く言ったもので、 我流の石器づくりの問題点が改めて見えてくる。 今回は、間接打撃の必要性、 振り返ってみれば間接打撃は、ほとんど行っていない。 ほんの数回試したことはあるが、 後は直接打撃や押圧で間に合っている。...

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四枚刃

細石刃の四枚刃の矢尻、 木製の本体に細石刃を埋め込んだもの。 正面から見て菱形、極細の細石刃を各峰に装着、 単純に殺傷力は2倍かも。 極細の細石刃の用途を考え思いついた。 もしかして矢尻用では、それも三枚刃以上の矢尻。 二枚刃であれば、なにも細石刃にする必要はない。 鉄製の矢尻に三枚刃、四枚刃があることから、 石器にあっても、おかしくはないという発想。...

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熊出没

道の発表によると、この秋のヒグマ出没予測は、 6年ぶりの「大量出没」で、 捕獲数も過去最多の水準になる可能性があるそうだ。 山のミズナラの実(ドングリ)が不作で、 餌不足から多くのクマが、人里に下りてくることが予想されるという。 だから注意して下さいと言われても、一般人には為す術もない。 熊の危険から身を守る方法は、唯一、熊に出会わないことだが、 向うから、やってくるのだから始末が悪い。...

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押圧

久しぶりにステンドグラスで矢尻づくり。 ステンドグラスは、押圧の練習に最適。 薄くカラフルなガラス、今回はヒスイ色。 厚さは約3mm、この薄さが曲者で、 今の技量では、長さ30mmを超える矢尻はつくれない。 3mmだと押圧中に直ぐに折れる。 押圧も厚いものなら、強く押し付けておいて、 一気に横に払う感じで行うが、 これだけ薄いと、このやり方では直ぐに折れる。...

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木のハンマー

石器づくりの解説に、木のハンマーはほとんど登場しないが、 ハンマーの材質は、基本的には何でも良い。 要は、石が割れるだけの圧力を加えることができればいい。 例えば、窓ガラスなどバットで殴れば簡単に割れる。 また、人がぶつかっただけでも割れる。 実際に木のハンマーを使ってみれば分かることだが、 両面加工などは、石のハンマーより使い勝手が良い。 もちろんハンマーの要件の一つ、丈夫で重いことも大事だが、...

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