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Channel: Stoneknife Navi
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焚火

夜の焼き肉の後は焚火、火床は七輪。 先ずは使用済みの割り箸から、 次いでカバの樹皮、シースづくりの端材。 カバの樹皮は、この辺りではガンビと呼ばれ、 薪ストーブの着火材の定番だが、欠点は真っ黒い煙。 七輪の底の燠に触れたガンビは、スルメの様に丸まる。 暗闇に炎が輝く、焚火の炎は見飽きることがない。 ガンビは、直ぐに燃え尽きる、 炎を絶やさぬように、薪を持ち出し本格的な焚火。...

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薄いブレード

黒曜石ののナイフの善し悪しは、ブレードの厚さで決まる。 ナイフのブレードは薄いほど切れ味が優れる。 メスや剃刀が最たるもの。ただし、黒曜石のナイフの場合、 薄くするほど製作中に折れ易くなるというジレンマ、 そのため、ブレードの断面をレンズ状にする工夫。 ブレードの素材となる剥片には、表(背)面と裏(腹)面があり、 多くは湾曲し、またその断面も背面が膨らむ半月形が一般的。...

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石器づくり

石器づくりは、見て覚えるのが一番。 とは言っても、そんな機会はめったにないので、 最初は、数少ない参考書を頼りに試行錯誤するしかない。 随分と古い本だが、国土社刊の小中学生向けの叢書、 「常識より科学へ」第4刊、岩城正夫著「やってみなければわからない」。 岩城氏は原始技術史の研究者、この本に石器のつくり方が記されている。 つくる石器はチョッパー、いわゆる礫石器、 つくるのに1分もかからないとある。...

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ハンマー

石器づくりのハンマーは、大きく分けて二種類。 いわゆる硬質ハンマーと軟質ハンマー。 ところが、この硬質、軟質の基準が問題。 一般的には石のハンマーが硬質、 骨や角のハンマーが軟質とされているが、 石の中には角(つの)より軟らかい石もある。 ある研究者の定義が分かり易いかもしれない。 それは、石器の原石より硬い素材のハンマーを硬質、 軟らかい素材のハンマーを軟質ハンマーという。...

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作品展示

札幌のS大学の考古学資料展示室より展示依頼、 自作の黒曜石ナイフ類、約200点を展示してきた。 尖頭器風のナイフに限れば、これまで製作したうちの 5分の1に満たないが、細石刃のナイフに関しては、ほぼ全点。 このほか、安山岩や頁岩、人工ガラスなど黒曜石以外のナイフ、 そして、有茎尖頭器、細石核のレプリカ、弓と矢、投槍器と矢、 細石刃の槍、回転銛、製作道具一式等々。...

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ヘンプ

遺跡からは、滅多に出土しないが刃物に柄は付きもの。 おそらく木製のために、遺っていないのだろうが、 槍先やナイフの類いは、柄が付いているのが必然。 黒曜石のブレードに流木のハンドルを装着するとき、 双方の装着部に、溶かしたアスファルト塗布し固着している。 アスファルトは、残念ながら天然ものではなく、 舗道補修用の精製されたアスファルトを用いている。 固着は、アスファルトだけで充分だが、...

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押圧

ガラスのナイフの仕上げは、もっぱら押圧剥離。 ガラスは、建具用の板ガラスで黒曜石よりも軟らかい。 その違いは、押圧剥離ではっきりする。 黒曜石に比べ、小さな力で剥離する。 愛用の押圧具は、木製のハンドルに鹿の角先を差し込んだもの。 角先は細く、そして、ハンドルは太い方が使いやすい。 角先は、使っているうちに自然と丸く太くなるが、 先端が半球状であれば、多少太くても問題無し。...

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石器づくり

子ども達を相手に石器づくり。 黒曜石原産地の、ふるさと少年クラブ。 せっかくだから、原石の採取から、 そして、採ったその場で石器づくり。 原産地の山は一部が遺跡、現場での石器づくり本来は御法度。 でも、そんな事を気にしていると、 遺跡だらけの町内では、石器づくりは出来ない。 つくる石器は、原石をただ打ち欠いただけの欠片、 ごくごく初歩的な剥片そのもの石器。 実際に割ってみれば分かると思うが、...

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置戸山産黒曜石

置戸山産の黒曜石、5万分の1図地質図幅説明書によると 林道の峠付近一帯が露頭になっているが、 いまだ、見たこと聞いたことがない。 確かに付近は転礫だらけだが、これを露頭と言うのだろうか。 置戸山産黒曜石の特徴は、グレーの縞模様、 全部が全部この縞模様がある訳ではないが、一番多い。 中には、赤茶色が混じるものやレンガ色の黒曜石もある。 もう一つの特徴に、小さな球顆(白い粒)が混じるものも多い。...

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間接打撃

太いイタヤの枝で木槌をつくった。 早速、この木槌を使って間接打撃で剥片を取ってみる。 間接打撃とは、打点をハンマーで直接叩かず、 打点にパンチを当てがい、そのパンチを叩き石を割る方法。 間接打撃の利点は、打点と打撃角が確実なこと。 パンチには鹿角の出来るだけ真っすぐなところを利用する。 間接打撃の実際は、まず椅子に腰掛け原石を両膝で挟んで固定する。...

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青銅器

石のナイフが鉄のナイフより優れているのは、錆ないところ。 一万年も前につくられた石器が、 まるで昨日つくったかのような姿で出土する。 これが、何の疑問もなく扱われるのが不思議だが、 一万年も前の石器が、まったく問題なく使えるということは、 考えてみれば、もの凄いこと。 その昔、石の道具のほかに、骨や角などの道具もあったはず、 これら有機質の素材は腐朽し、今に遺ることはほとんどない。...

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石器石材

置戸安住遺跡から出土の、黒曜石以外の石材でつくられた石器、 その石材の産出地の解明は、まったく進んでいない。 黒曜石の原産地で、何故わざわざ黒曜石以外の石材を用いたのか。 石器の三大石材、黒曜石、頁岩、安山岩はじめ、 チャート、メノウ、石英ほか、石器用の石材の大半が出土する。 自分の石器づくりも、黒曜石以外の石材の利用に対する疑問と、 出土の超大型の安山岩製石器に魅せられて。...

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木のハンマー

木のハンマーひとつで黒曜石の矢尻をつくった。 とは言っても剥片からの製作、さすがに原石からは無理。 木のハンマーは、ナラの木の枝で拵えたもの。 木で石を割ることなど、想像できないと思うが、 窓ガラスが棒で割れることを考えれば普通のこと。 割れるだけの圧力を加えることができれば、材質は問わない。 木のハンマーには、やはり硬木が適している、なので枝。 枝は、どの木も幹より硬く丈夫な組織で出来ている。...

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剥片取り

技術は伝えなければ向上しない。 独り好き勝手につくっていては、 何時まで経っても、その技術は自己流。 別に自己流が悪い訳ではないが、技術向上が進まない。 先日、初心者に手ほどき、技術を言葉で伝えることの難しさ、 結局、しゃべりながらの動作の方が役立っている。 剥片取りのポイントは、1に割れ円錐の理解、 2に原石及びハンマーの打点の確認、 3に正確な打撃と言ったところだろうか。...

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熊の爪

きっと熊の爪を剥がせたら日本一だろう。 我ながら感心する、これまで剥いだ熊の爪は200本を超える。 熊の爪は、人の指で言えば第一関節の指先、 関節に、ナイフの切っ先を差し込み切り離す。 軽く茹で、肉球部と毛皮を剥ぎとる。 完全に乾燥してから、軟骨の整形と全体の研磨、 研磨は、指でひたすら擦るだけ。それでピカピカになる。 熊の爪は、黒曜石ナイフのシースの根付けにする。...

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飴製石器

割れ円錐ができるのはガラスや石だけではない。 変わり種が「飴」、飴で石器もどきをつくる。 北見地方名産のハッカの葉の形をした「ハッカ飴」、 青く透き通った、ごく小さな矢尻ができる。 もう一つは「流氷飴」、白と水色の積層、 ランダムな欠片状の飴、大きめの欠片で小さな矢尻。 どちらも直接打撃では無理、押圧剥離で。 そして、どちらも薄く仕上げることはできない。 飴では、白滝名産の「黒曜石飴」も外せない。...

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チャート

赤や青色のチャート、石器の石材とされているが、 残念ながらチャートでつくられた石器は、まだ見たことがない。 赤色のチャートは町内でも産出し、珍しいものではない。 また、町内遺跡からも、まれに欠片は出土するが、 石器らしき完成品は、未だに見つかっていない。 以前、町内産の赤いチャートで石器をつくってみたが、 これが難しかった。というより思い通りに出来なかった。 叩くと勝手にランダムに割れる。...

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黒曜石展示

お盆、例年だと浴衣で盆踊りはちょっと寒い。 とっくに秋を感じて良いはずだが、やはり異常気象、 猛暑に豪雨、まるで熱帯。 この暑い中、町内勝山地区でS大学の発掘調査が行われている。 広郷型細石核や、それに伴う細石刃などが出土している。 先日、S大学の考古学資料室の展示を撤収してきた。 黒曜石ナイフの展示は、それなりに反響があったようで一安心。 撤収のついでに、隣の北海道開拓記念館に寄り、...

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ティピー

所山工房の側にツリーハウスは既に建設済み、 今度は、中で焚火のできるティピーを建てる。 支柱用の細い立木の伐採は、皮の剥げる今がチャンス。 支柱の長さは約4メートル、これが14本。 幕は、行事用テントの廃物利用、それでも 全体の半分に満たないので、残りはビニールシートを代用。 二枚を2日かけ、針と糸で縫い合わせた。 煙出し幕は仕様書どおり、入口、閉じ合わせの穴は省略。...

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産地同定

黒曜石の産地同定が進んでいる。 ところが堆積岩である頁岩などは、産地の同定が難しいと言う。 産地の同定は、石の元素組成を分析して行われる。 黒曜石は火山ガラス、その噴出地により元素組成が 異なることから、データを比較して産地を同定する。 頁岩の場合、その元素組成が何処も同じだという。 地元遺跡から出土する黒曜石以外の石材の 産地が何処か、非常に興味があるが、...

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